JR駅員さんおすすめ!通いたくなる武蔵野線沿線の愛され町中華【北朝霞・東所沢】
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街のあちこちから香ばしい匂いが漂う、武蔵野線の沿線。今回は、日々沿線を行き交うJRの駅員さんから届いたおすすめの言葉と一緒に、地元で長年愛され、それぞれの歴史を重ねてきた2軒の中華料理店をご紹介。駅からすぐの場所にあり、ふらりと立ち寄りたくなる名店の素顔をのぞいてみよう。
大楽亭 朝霞台南口店 【北朝霞駅】
40年の歴史を重ねる、手作りの温もりと地元の笑顔
JR武蔵野線の北朝霞駅から歩いて4分ほどのところにある「大楽亭 朝霞台南口店」。大きな看板と赤い暖簾(のれん)が目印の親しみやすい佇まいは、仕事帰りのお客さんや地元の胃袋を何十年も温かく支えてきた。「昔ながらの町中華屋さん」と親しみを込めて教えてくれたのは、地元をよく知るJR武蔵野線の駅員さん。
武蔵野線だけでなく、東武東上線の朝霞台駅からもアクセス良好な「大楽亭」
オープンからおよそ40年という長い歴史を持つ。初代から引き継ぎ、現在の店長になってからも20年以上になる。「開店当時のシェフが日本人だったので、オーナーさんが日本人に合わせた味付けで、食べやすい感じの味付けにしたそうです。今の店長になってから、ちょっと四川を強めたりしています」と女将さんが教えてくれた。お客さんからの「ちょっと辛いものがいい」という声がすっと取り入れられる雰囲気が、この味の広がりの秘密だ。
明るい雰囲気の店内。壁には、POPでかわいい手書きメニューや、100種類以上あるというメニュー写真が貼られている
奥には小上がりの席もあり、女子会などで利用する人も増えてきているそう
メニューを開くと、ずらりと並ぶ豊富な料理にどれを食べようかワクワクしながら迷ってしまう。麺類だけでも「海老そば」や「五目チャーシュー麺」、さらには「ふかひれ姿煮ラーメン」まで30種類以上。駅員さんが教えてくれた、暑い日にサッパリ味わえる「ざるラーメン」も人気の一杯だ。
「豚肉とネギニンニク炒め」850円(左)と、「海老玉子塩味かけチャーハン」1,600円(右)
チャーハンや丼ものも豊富で、常連さんの「チャーハンに角煮を乗せてよ」という何気ないひと言から生まれた「角煮かけチャーハン」や、旨みたっぷりの餡がかかった「海老うま煮かけチャーハン」、エビ、卵、小松菜、玉ねぎなどが入り、おかずの味を引き立てるためにあえて塩味でやさしく味付けされた「海老玉子塩味かけチャーハン」といったユニークなメニューが並ぶ。さらに、3年熟成させてアミノ酸がたっぷり詰まった黒酢を使った、コク深くまろやかな「黒酢天津丼」も見逃せない一品。「これにニラちょっとかけてくんない?」といったお願いにも快く応え、それがのちに定番メニューへと育っていくこともあるという。
注文ごとに心を込めて鍋をふるう、店長の五十嵐さん
店内の手書きのPOPやメニューのイラストは、お店でスタッフとして働く娘さんが、すべて独学で1枚ずつ描き上げたもの。温かみのある文字やかわいらしいイラストが、お店の和やかな空気をそっと演出している。
「手作り焼き餃子」3個400円、5個600円
一番の人気は、毎日一つひとつ丁寧に手で包む「手作り焼き餃子」。キャベツ、白菜、肉、ニラというシンプルな具材ながら、ひとつひとつが大ぶり。「大きめの餃子は肉汁たっぷりで、食べ応え満点!」という駅員さんの言葉通り、自慢の味に仕上がっている。一皿でしっかりお腹いっぱいになり、少なめの個数から選べるのも嬉しい心遣い。「あえて本当にシンプルで、しっかり味がついてて、そのまま食べてもおいしいですし、いま流行っている酢と胡椒で食べるのもおすすめです」と教えてくれた通り、思い思いの楽しみ方ができるのも長く愛される理由だろう。
「豚肉とネギニンニク炒め」850円
ほかにも、醤油ベースにガツンとニンニクが効いた名物の「豚肉とネギニンニク炒め」をはじめ、「木クラゲと豚肉の玉子炒め」、点心系の「海老蒸し餃子」「手作り肉焼売」、さらにはあんこがたっぷり入った「ぱんだまん」まで、あたたかな工夫が詰まった料理がそろう。
「引っ越して遠くへ行ったお客さんが、また戻ってきて『ちっちゃい時に食べてたよ』『味が変わらないね』って言ってくれるのが一番うれしいですね」と、女将さんはニッコリほほえむ。
子どもたちにも人気の会計後のサービス
アットホームなお店を切り盛りする、五十嵐さんファミリー
仕事帰りにふらっと立ち寄り定食とビールでひと息つく人から、家族連れ、女子会まで、訪れる客層もさまざま。帰りには、口直しにキャンディーなどのうれしいサービスも。一人ひとり常連さんの好みを店長がそっと覚えていて、「あの方が来たらちょっとこんな感じで作ろう」と苦手なものを抜いてくれたり、好みに合わせてくれたりする優しい気配りも、また足を向けたくなる大きな理由だ。赤い暖簾(のれん)をくぐってドアを開ければ、そこにはいつも温かい活気があふれている。
大楽亭 朝霞台南口店
住所:埼玉県朝霞市東弁財1-3-9
電話番号:048-471-7778
営業時間:月・金曜17:00〜24:00(L.O.23:30)、火・木・土曜11:30〜24:00(L.O.23:30)
定休日:水・日曜
交通:JR武蔵野線北朝霞駅から徒歩4分
中華料理 福龍 東所沢店 【東所沢駅】
江蘇省の技が光る、地元密着の活気あふれる空間
JR武蔵野線の東所沢駅から歩いて1分、ところざわサクラタウンの最寄り駅にある「中華料理 福龍 東所沢店」。所沢で10年以上愛され続ける本店の2号店として2020年にオープンし、今では地域になくてはならない味としてすっかりおなじみのお店だ。JR武蔵野線の駅員さんによると、「具材の旨みや甘みが楽しめる餃子が人気のお店」なんだそう。
駅改札から徒歩すぐの「福龍」。日替わりイベントや食べ放題など、豊富なお得サービスも魅力
カウンター席もあり、一人でも気軽に立ち寄れる
厨房で腕を振るう料理長は、中国・江蘇省の出身。お店のオーナーによると「特定の地方の料理にこだわるのではなく、日本人の口に合うよう工夫を重ねてきました。でも、根本にあるおいしさはずっと変わりません」とのこと。本場の技を大切にしながらも、誰もが親しみやすい味へとアップデートを重ねているそう。お店のこだわりを尋ねると、「おいしいものを出す。それぐらいかな。あと安さですね」という飾らないまっすぐな言葉が返ってきた。その言葉通り、店内はお年寄りから小さな子どもを連れたファミリーまで、地元の人たちで連日賑わいを見せている。
「やみつき餃子(5個)」280円
お店の一番の自慢は、皮から餡までひとつひとつ仕込む手作り餃子。「餡からすべて、一から自分たちで作っています。市販の餃子とは違う、全部手作りの餃子です」と胸を張る一品は、キャベツと豚肉の旨みに生姜やニンニクの風味が効いた「やみつき餃子」として、常連さんのお腹も心もしっかり満たしてくれる。
「エビのマヨネーズ」700円
「エビのマヨネーズ」700円(左)と、「黒酢スブタ」700円(手前右)
また、人気の「麻婆豆腐」をはじめ、旨みたっぷりの「エビのチリソース」、まろやかな「エビのマヨネーズ」、甘酸っぱさが食欲をそそる「黒酢スブタ」、お酒のお供にぴったりな「干し豆腐和え物」、ジューシーな「油淋鶏」、自家製の「杏仁豆腐」まで、どれも手作りのやさしい技が光る逸品ばかりだ。
「干し豆腐和え物」380円
ほかにも、東所沢店だけで味わえる特別なメニューが「刀削麺」だ。削り出される麺のモチモチ感と喉越しが心地よく、駅員さんも推すピリッと痺れる辛さの「マーラー刀削麺」はぜひ味わいたいところ。
「ミニ水餃子(10個)」490円
「ランチから夜まで、豊富なメニューをリーズナブルに味わえるので、沿線散策の食事にもぴったり!」と語る駅員さんの言葉通り、壁一面に貼られたお得なイベントやセットメニューも魅力的。毎日お楽しみが用意されている「日替わりイベント」では、月曜日のエビマヨネーズ500円から日曜日の福龍醤油麺390円まで、うれしいサービス価格が曜日ごとに並ぶ。休日の締めに一杯390円の醤油麺を楽しんだり、平日の夜にお得なサワーを傾けたりと、何度足を運んでも新しい楽しみが見つかる。
注文ごとに鉄板の上で焼かれる、自慢の「やみつき餃子」
仕事帰りの一杯にぴったりなのが1,200円の「お酒セット」。好きなドリンクに前菜を合わせ、さらに一品料理と餃子5個が付く「Aセット」か、チャーハンや丼、焼きそばが付く「Bセット」かを自由に選べる。チンジャオロースやニラレバー、豚バラ黒炒飯など組み合わせの自由度が高く、自分好みの晩酌スタイルを楽しめるのも魅力だ。大人数でワイワイ楽しみたい日には120分の「食べ飲み放題」もあり、どんな気分の日も優しく迎えてくれる。
「東所沢には、観光スポットのところざわサクラタウンもあるので、遊びに来たときは、ぜひ駅のすぐ近くにある福龍で食べてみてくださいね」と、オーナーが温かい笑顔で見送ってくれた。駅のすぐ隣で変わらない味とお手頃な価格を守り続けるこのお店には、今日も湯気とともにたくさんの笑顔が集う。
中華料理 福龍 東所沢店
住所:埼玉県所沢市東所沢5-1-13
電話番号:04-2937-3906
営業時間:11:00〜15:00(L.O.14:50)、17:00〜23:30(L.O.23:00)
定休日:なし
交通:JR武蔵野線東所沢駅から徒歩1分
街の風景が変わっていっても、変わらないおいしさとお手頃な価格でお腹も心も満たしてくれる町中華。武蔵野線に乗っておでかけするときは、ふらりと駅のすぐそばにある名店の暖簾(のれん)をくぐってみよう。
文 = 北村康行/ 撮影 = 樋口涼
