• トップ
  • コラム
  • 武蔵野線の駅がアートスポットに!5駅を巡る「武蔵野線アートライン・プロジェクト」【府中本町・北府中・西国分寺・新小平・新秋津】

武蔵野線の駅がアートスポットに!5駅を巡る「武蔵野線アートライン・プロジェクト」【府中本町・北府中・西国分寺・新小平・新秋津】

  • NEW
  • 武蔵野線って、おもしろい。

公開日: 更新日:

  • #無料
  • #駅近
  • #予約不要
  • #本・アート
  • #武蔵野線
  • #府中本町
  • #北府中
  • #西国分寺
  • #新小平
  • #新秋津
武蔵野線の駅がアートスポットに!5駅を巡る「武蔵野線アートライン・プロジェクト」【府中本町・北府中・西国分寺・新小平・新秋津】

オレンジ色のラインが特徴的なJR武蔵野線。通勤や通学など、多くの人の暮らしを支えるこの路線の5つの駅(府中本町・北府中・西国分寺・新小平・新秋津)がいま、ワクワクするアート空間に変身している。「MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL」の一環で、普段は何気なく通り過ぎてしまう連絡通路や階段、駅の壁などに、地域の魅力を感じられる個性豊かなアート作品が展示されている。駅ごとに異なるアートの表情を楽しめるのも、この企画の魅力。今回は府中本町駅から新秋津駅まで、5駅を巡るアート散歩に出発!

まちの歴史と祭りの風景を描いた大壁画【府中本町】

急ぎ足がふっと緩む鮮やかな色彩。地域のみんなと筆を重ねた温もりの空間

アート巡りのスタートは、南武線との乗り換えで朝から晩までにぎわう府中本町駅。武蔵野線のホームからいったん改札階へ上がり、そこから南武線ホームへと向かう連絡通路へ足を踏み入れると、ひときわ鮮やかな色彩が目に飛び込んでくる。

壁一面にドーンと広がっているのは、立川の石田倉庫を拠点に活動するアートクリエイターでデザイナーでもあるアーティスト「AR,TEE'S(アーティーズ)」の伊藤卓義さんと福本壱美さんが手がけた大壁画『目に映るもの』だ。

府中本町

府中本町駅の南武線連絡通路に広がる大壁画『目に映るもの』。横長に続く壁一面に、まちの歴史とお祭りの活気が鮮やかに描かれている

大國魂神社の風景や伝統のお祭り、街を颯爽と駆け抜ける馬など、府中の歴史にまつわるモチーフが通路の壁いっぱいに描かれている。壁面の洗浄作業後、プロジェクターで下絵を壁に映して輪郭をとり日々、丁寧に色を重ねていき、土器の色塗りには公募で集まった子どもや大人たちも一緒に筆を握ったそう。

伊藤卓義さんと福本壱美さん

「AR,TEE'S(アーティーズ)」の伊藤卓義さん(左)と福本壱美さん(右)

AR,TEE'Sの2人は「府中本町の豊かな歴史に由来するものをモチーフに、街への贈り物となる 大壁画を描きました。最後の仕上げには子どもから大人まで、遠方からも多くの方々が参加してくれたんです」と、地域の人たちと筆を重ねた当時の熱気を振り返った。乗り換えのために足早に通り過ぎるだけだった通路が、みんなの手仕事のぬくもりを感じる場所に生まれ変わっている。「自由でキラキラした感性を重ねて完成した、全員が主役のアートです。駅を彩り、ここを通るたびに誰もが誇らしく、元気になれる場所を目指しました」という言葉通り、鮮やかな壁画が、いつもの通路を明るく華やかな空間に変えている。

府中本町駅

【シンボリックアート】:『目に映るもの』AR,TEE'S(改札内・南武線ホームへの連絡通路壁面)

階段を彩るアートと、子どもたちの夢を描いた作品【北府中】

1段ごとに変わる質感豊かな壁画と、改札外で迎える優しい笑顔

再び電車に乗り込み、お隣の北府中駅へ。駅のまわりには大きな工場と静かな住宅街が広がり、どこかのんびりした空気が流れている。

改札を出て出口へと向かう階段に差し掛かると、階段途中の壁面にリズミカルで楽しい絵が連なっている。アーティストの成田新実さんと成田路実さんによるチーム「MOVE ME NOW!!」の『いざ舞行かん出発の地、北府中!』だ。

北府中

階段を1段ずつ進むにつれて、見える角度や雰囲気、景色が変わる!MOVE ME NOW!!の『いざ舞行かん出発の地、北府中!』

作者の2人が子どものころにこのまちで過ごした思い出をもとに描いた作品で、絵の具の凹凸や素材のざらっとした質感が活かされている。階段をトントンと1段ずつ進むごとに、絵の中の景色が少しずつ変わっていく仕掛けになっていて、重くなりがちな足どりも自然と軽やかになりそう。

改札の外にあるエレベーターの横へ回ると、保育士としても働くアーティストの中田順さんによるキービジュアルアート『ゆめとみらい』が展示されている。

北府中

絵本を開く女の子と電車内の風景を描いた中田順さんの『ゆめとみらい』

絵本を広げて楽しそうにページをめくる女の子は「たくさんの楽しい夢を見ている姿」を、そして電車のなかの風景は「夢を現実の未来にしようとする姿」を描いているそうだ。この地域で育つ小さな子どもたちにも親しんでもらえるよう、府中や北府中駅のまわりに流れる心地よい温もりをそのまま素直なタッチで表現していて、前を通るだけでホッと優しい気持ちにさせてくれる。

北府中駅

【シンボリックアート】:『いざ舞行かん出発の地、北府中!』MOVE ME NOW!!(改札外・階段の壁面)
【キービジュアルアート】:『ゆめとみらい』中田順(改札外・エレベーター横)

水と人の流れがひとつの楽譜になる通路【西国分寺】

行き交う足音と重なる湧水の波紋。「いま」と「未来」をつなぐホームの2枚のアート

中央線との乗り換え駅である西国分寺駅に降り立つと、ホームも通路も一気ににぎやかになり、階段を行き交う足音が響く。

中央線から武蔵野線へと向かうL字型の連絡通路を彩っているのが、情景描写ピアニストで作曲家、リレーショナルアーティストの山地真美さんによるシンボリックアート『崖線の譜面 -The Score of Musashino』だ。国分寺崖線の緑や澄んだ湧水をモチーフに、ワークショップの参加者が思い思いに描いたたくさんの「円」が、まるで水面の波紋や音符のように壁を軽やかに踊っている。

西国分寺

水面の波紋や音符のような円が壁を軽やかに踊る、山地真美さんの『崖線の譜面 -The Score of Musashino』

山地さんは、駅を行き交う人たちの様子を見つめながら作品をひらめいたという。

「ここを通る人って、乗り換えをしなきゃいけないので、どうしても急いでいるというか、足早に歩いていきますよね。その急ぎ足の流れと、一歩外に出たときに広がる豊かな自然や水、公園といった対比が面白いなと感じたんです。外の空気感をここに取り入れつつ、歩く人の流れそのものを背景として、人も込みで駅ならではの作品になればいいなと思って制作しました」

西国分寺

作品の前で思いを語ってくれた山地真美さん

そうした山地さんの着眼点を知ると、壁の前を急ぎ足で通り過ぎていく人たちの姿や気配すらも、まるでひとつの大きな楽譜の上を流れるメロディのように自然にとけ込んで見えてくる。

武蔵野線のホームへ上がると、待合スペースの壁に美術作家の懸谷直弓さんによるキービジュアルアート『此方 -konata-』と『彼方 -kanata-』がそれぞれのホームに展示されている。

西国分寺

懸谷直弓さんの『此方 -konata-』(上)と『彼方 -kanata-』(下)ホームの上り線と下り線で対となっている

西国分寺

「こちら」と「向こう」を意味する2枚の作品は、駅という場所が持つ特別な役割から生まれたもの だ。駅は、いま自分が立っている「此方」から、仕事場や学校、まだ見ぬ場所といった「彼方」へと人を送り出し、そしてまた迎え入れてくれる場所。毎日の通勤や通学でホームを行き交う人たちの道のりを、いつでも明るく見守ってくれているような温かさがじんわり伝わってくる。

西国分寺駅

【シンボリックアート】:『崖線の譜面 -The Score of Musashino』山地真美(改札内・武蔵野線連絡通路)
【キービジュアルアート】:『此方 -konata-』『彼方 -kanata-』懸谷直弓(改札内・ホーム)

色彩で描く小平の街と、視点を変えて見つけるホームの魅力【新小平】

カラフルな壁画に詰まった小平の宝物。トンネルに挟まれた駅の風景を再構成するアート

電車が武蔵浦和方面へと走り、深い半地下構造になっている新小平駅のホームへ滑り込む。2つのトンネルに挟まれたこの駅は、都内にありながらどこかひんやりとしていて、独特の静けさがある。

階段を上がって改札を出ると、駅舎の正面の壁にパッと花が咲いたようなカラフルな壁画がお出迎え。美術家で人形遣いの結城まりなさんが手がけた『colorful』だ。

新小平

丸ポストやブルーベリーなどまちの自慢がぎっしり詰まった、結城まりなさんの壁画『colorful』

小平名物の丸ポストや特産のブルーベリー、玉川上水沿いの緑道、灯りまつりなど、まちの自慢がぎっしり。10年後、20年後の子どもたちにも「小平ってこんなに素敵なまちなんだ」と感じてもらいた いという願いが込められていて、見ているだけで楽しい気分になってくる。

改札を通ってホームへ降りると、デザイナーで美術教育者の岡橋明さんによるキービジュアルアート『視界の展開 01|新小平』と『視界の展開 02|新小平』が目に留まる。

新小平

半地下構造の駅の光景を多角的な視点から再構成した、岡橋明さんの『視界の展開 01|新小平』

実は岡橋さん、かつて新小平駅を使って4年間通勤していたそう。久しぶりにこの駅を訪れたとき、2つのトンネルに挟まれたホームの湧水や、コンクリートのすき間からたくましく顔を出す緑や生き物たちの姿に「まるで小さなビオトープのようだ」と改めて魅力を再発見したという。

新小平

『視界の展開 02|新小平』

作品では、駅の構造や差し込む光、線路脇の自然をさまざまな角度から観察して再構成している。普段何気なく利用している駅のホームにも、視点を少し変えるだけで、思いがけない景色や発見が隠れていることを教えてくれる。

新小平駅

【シンボリックアート】:『colorful』結城まりな(改札外・駅舎正面壁面)
【キービジュアルアート】:『視界の展開 01|新小平』『視界の展開 02|新小平』岡橋明(改札内・ホーム)

100人が描いた木漏れ日と、街をつなぐアート【新秋津】

改札前で出合う爽やかな緑のコラージュ。人と街が交差するホームの鮮烈なグラフィック

今回のアート巡りの終着点は、西武池袋線の秋津駅へと乗り換える人の列が続く新秋津駅。改札機にICカードをピッとタッチして顔を上げると、正面の外壁一面にやさしい緑色のグラデーションが広がっていた。

新秋津

約100名が描いた木漏れ日を1枚にコラージュした、武蔵野ルネさんの『踊る木漏れ日』

コミュニケーションアートクリエイターの武蔵野ルネさんが制作したシンボリックアート『踊る木漏れ日』だ。遠くから見るとキラキラした木漏れ日のように見えるけれど、近づいてよく見てみると、小さな絵がたくさん組み合わされたコラージュになっていることに気づく。

新秋津

武蔵野ルネさん(左)と、ワークショップにも参加していた纏ちゃん(中央)と千歳ちゃん(右)姉妹

東村山市出身の武蔵野ルネさんは、大学を卒業したあと都心で暮らしていたが、地元に戻ってきたときに身近な自然の美しさに改めて感動したそうだ。「ワークショップの参加者を一般募集したところ200名以上の応募があり、そのなかから約100名の方と一緒に、それぞれが感じる『木漏れ日』を描いてもらいました。集まった絵があまりにもきれいだったので、それを切り抜いて1枚の壁画にコラージュしたんです」と、地域のみんなと絵を完成させた喜びを率直に明かしてくれた。

新秋津

ワークショップで作成した、細かな木漏れ日をコラージュして壁画に

よく見ると、緑の合間にはツバメやアゲハ蝶の姿も。「春になると新秋津駅にはツバメがたくさんやってくるんです。描いている途中にアゲハ蝶が飛んできたこともあって画面に描き加えたのですが、駅の利用者の方から『ツバメの尾羽もアゲハ蝶の羽も、どちらも英語でスワローテイルって呼ぶんだよ』と教えてもらって。作品のなかで素敵な共通点がパッとつながりました」と、制作中に駅の利用者と交わした会話のエピソードを笑顔で教えてくれた。

そして、改札内ホームの壁面を飾っているのが、横浜美術大学准教授でアーティストの加藤弥生さんによるキービジュアルアート『Akitsu New: Chiasma』だ。

新秋津

人と街が交差する駅の姿を生物学のキアズマに見立てた、加藤弥生さんの『Akitsu New: Chiasma』

新秋津

『Akitsu New: Chiasma』は、1・2番線ホームに向かい合って展示されている

作者の加藤さんは所沢市で育ち、幼いころから家族3世代にわたって新秋津駅のまわりに親しんできたという。作品タイトルの「キアズマ(Chiasma)」とは、生物学で染色体が交差する部分を指す言葉。路線やまちを越えて人や場所がつながっていく新秋津駅の姿を、この「キアズマ」になぞらえ、鮮やかな色彩と幾何学模様で描き出している。毎日多くの人が行き交うこの駅が、これからも大切な人やまちを結ぶ拠点であり続けてほしいという願いが込められた、見応えたっぷりの作品。

新秋津駅

【シンボリックアート】:『踊る木漏れ日』武蔵野ルネ(改札外・駅舎正面壁面)
【キービジュアルアート】:『Akitsu New: Chiasma』加藤弥生(改札内・ホーム)

駅の個性をつなぐ26のカラフルな輪【沿線コラム】

ホームの柱や壁の色がヒント。電車を降りるのが楽しくなるデザインの秘密

駅のポスターや案内板を見ていると、丸くてカラフルな可愛いロゴマークが目に入る。このマークをデザインしたのは、こだいら観光まちづくり協会の伊吹航さんだ。武蔵野線の全26駅にちなんで26個のパーツがくるりと輪を描いていて、路線のイメージカラーであるオレンジをベースに、駅ごとの色が使われている。

MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL ロゴ
MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL

10月10日・11日に開催された「MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL」のおひろめイベントでは、新小平駅の中間階にて立上げから開催までの経過を楽しめる「アートフェスの裏側展」を開催しアート作品と一緒にロゴについても解説された

伊吹さんは「色とりどりで華やかな印象を持たせつつ、武蔵野線の駅カラーを落とし込んでいます」としたうえで、「公式に決まっているものではないのですが、ホームの壁や柱のアクセントカラーが各駅で違っているんです。今回の府中本町から新秋津までの各駅の色をベースに配色して、全26駅をつなぐ輪としてデザインしました」と、制作時のこだわりや工夫を気さくに教えてくれた。電車を乗り降りするたびに、柱や壁の色とロゴマークを見比べてみるのも面白そうだ。

まちの個性に光を当てるプロジェクト【武蔵野線アートライン・プロジェクト連携協議会インタビュー】

「まだ色のついていない路線」から始まる、アートを通じた駅とまちの再発見

通勤や通学の足として毎日たくさんの人が行き交う武蔵野線。そんな身近な生活路線で、なぜいまアートの取り組みが始まったのだろう。企画を手がけた武蔵野線アートライン・プロジェクト連携協議会メンバーである東日本旅客鉄道株式会社 武蔵野事業本部の担当者に、立ち上げのきっかけやこれからの思いを直接聞いてみた。

新小平駅 ホーム

いつもの駅に、アート作品を展示して武蔵野線の新しい魅力を発信

――観光路線とは違う武蔵野線で、アート企画を実施することになったきっかけを教えてください。

「武蔵野線は東京、埼玉、千葉を結ぶ生活路線として、日々多くのお客さまの日常を支えています。ただ、観光路線とは違って、沿線のまちが持つ魅力や個性がまだ十分に知られていない部分もあるんですね。そこで、アートを通じて地域の歴史や文化、人々の暮らしに光を当てることで、武蔵野線沿線の新しい魅力に出合い、その価値を感じていただきたいと考えました。どんなことができるか探るため、2025年に武蔵野美術大学芸術文化学科(杉浦幸子教授・米徳信一教授)、こだいら観光まちづくり協会、株式会社サステナブルタウン、東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社武蔵野統括センター(現武蔵野事業本部)で『ムサビノ線』というリサーチプロジェクトを行いました。
そこから東京観光財団の補助金を受け、『武蔵野線アートライン・プロジェクト連携協議会』が発足し、「MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL」開催へとつながったんです。武蔵野線という、まだ特定の色のついていない路線だからこそ、アートがとてもよく映えると感じています」

――スタートの舞台として、府中本町駅から新秋津駅までの5駅が選ばれたのはなぜですか?

「初年度は武蔵野線の東京エリアを対象にして、府中本町駅から新秋津駅までの5駅を舞台に展開しています。このエリアには歴史や文化、自然環境、商店街など、それぞれ全く違う個性を持った地域がぎゅっと連なっているんです。駅ごとに異なる魅力や物語があり、アーティストの視点を通すことで地域を再発見できる大きな可能性を秘めています。まずはこの5駅からスタートして、駅とまちをつなぐアートプロジェクトとして可能性を確かめながら、大切に育てていきたいと思っています」

――この企画を通じて、沿線に暮らす方や駅を利用する方にはどんな体験をしてほしいですか?

「作品を鑑賞するだけでなく、『この駅にはこんな魅力があったんだ』『このまちにはこんな歴史や風景があったんだ』と、ふと気づくきっかけになれば嬉しいですね。普段から利用されている方には駅やまちの魅力を再発見して愛着を深めていただきたいですし、沿線外の方にもアートをきっかけに武蔵野線を訪れて、それぞれのまちの個性に触れていただけたらと思っています。駅を単なる移動の通過点にするのではなく、人と地域、人と文化が出会う場所として、新しい価値を感じていただくことを目指しています」

「MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL」のHPでは、「武蔵野アートラインめぐりめぐるマップ」で地域の見どころを紹介

――これからの展開や、武蔵野線の未来について教えてください。

「MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVALは1回きりのイベントではなく、長い時間をかけて武蔵野線沿線にアートを積み重ねていくプロジェクトとして考えています。これからも地域のみなさまや自治体、アーティストの方々と『武蔵野』をキーワードに連携しながら、駅とまちの物語をアートとして発信していきたいですね。ゆくゆくは武蔵野線の全26駅への展開を目指して、単なる移動のための路線ではなく、地域の物語と出会える『アートの路線』としてじっくり育てていきたいと思っています」

MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL アーティスト

今回参加したアーティストのみなさん。左から伊藤卓義さん、福本壱美さん、成田新実さん、成田路実さん、懸谷直弓さん、山地真美さん、中田順さん

いつもの駅が、ちょっと特別な景色に見えてくる

美術館でじっくり鑑賞する作品とは違って、武蔵野線の5駅に並ぶアートは、電車の発車ベルや行き交う人たちの足音、ホームを吹き抜ける風と一緒にそこにある。
乗り換えで急いでいるときは気づかずに通り過ぎてしまうかもしれないけれど、電車の待ち時間にふっと顔を上げてみると、コンクリートの駅舎の中に街の歴史やみんなの想いがしっかり息づいているのがわかる。

普段は何気なく通り過ぎる駅も、アートを通して眺めてみると、いつもとは違う景色が見えてくる。次の休日は、武蔵野線に乗ってアート巡りに出かけてみてはいかがだろうか。

MUSASHINO ART RAILWAY FESTIVAL

主催:武蔵野線アートライン・プロジェクト連携協議会
構成:東日本旅客鉄道株式会社 武蔵野事業本部、株式会社サステナブルタウン、一般社団法人こだいら観光まちづくり協会、特定非営利活動法人府中観光協会、一般社団法人こくぶんじ観光まちづくり協会、東村山市シティセールス課、公益財団法人東京観光財団
協賛:株式会社エクス・アドメディア(施工協力)、株式会社地域と映像(撮影協力)

展示場所:JR武蔵野線 府中本町駅、北府中駅、西国分寺駅、新小平駅、新秋津駅の構内および駅舎
府中本町:【改札内】南武線ホームへの連絡通路
北府中:【改札外】階段壁面、エレベーター横
西国分寺:【改札内】武蔵野線連絡通路、ホーム
新小平:【改札外】駅舎正面、【改札内】ホーム
新秋津:【改札外】駅舎正面、【改札内】ホーム

観覧可能時間:各駅の始発から終電まで
料金:観覧無料 ※改札内展示の観覧にはJRの入場券または有効な乗車券が必要
URL:https://www.musashino-artline.jp/
交通:JR武蔵野線府中本町駅、北府中駅、西国分寺駅、新小平駅、新秋津駅の各駅構内および駅舎

文 = 北村康行/撮影 = 藤巻祐介

シェアする

X
LINE
Instagram
コラムトップにもどる