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角川武蔵野ミュージアム

没後50年特別企画展 角川源義の時代~荒波を越えて~

角川武蔵野ミュージアム 5階 武蔵野ギャラリーにて、2025年10月25日(土)~2026年3月30日(月)に「没後50年特別企画展 角川源義の時代~荒波を越えて~」を開催します。
イベント名
没後50年特別企画展 角川源義の時代~荒波を越えて~
開催期間
2025.10.25〜2026.03.30
開催時間
10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
料金
一般(大学生以上)1,400円/中高生1,200円/小学生1,000円/未就学児無料
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事前予約がおすすめです
※入場チケットをお求めください

角川源義没後50年、角川武蔵野ミュージアム開館から5周年の節目に、角川源義の足跡を振り返り、その志を未来へとつなぐ展覧会を開催

角川書店創業者の角川源義は、1945年、敗戦の年に「出版を通して、美しい日本、懐かしい日本を人々に語りかけたい」という思いから、角川書店を創立。その後、角川文庫や『昭和文学全集』など数々の出版物を世に送り出します。さらに、師・折口信夫から受け継いだ国文学研究を通じて、日本の風土とともに生きた証を俳句に刻み続けました。

また角川文化振興財団は、角川源義が1975年10月に逝去したことを受け、その遺志に基づいて1976年2月に創設されました。設立以来50年の永きにわたり文芸・美術・映像等に関する顕彰、助成、啓蒙活動を行い、2020年11月には文化・芸術の振興および個性豊かで活気ある地域社会の発展に貢献することを目的として、図書館・美術館・博物館を融合した複合文化施設「角川武蔵野ミュージアム」を所沢市に開館しました。

本年2025年は、角川源義の逝去から50年、角川武蔵野ミュージアム開館から5周年の節目にあたります。それを記念して開催される本展では、「出版人」としてだけでなく、「研究者」「俳人」としても多大な業績を残した源義の58年の生涯を、出版・研究・俳句の三つの側面から辿ります。展示室全体を年表に見立て、人生の節目ごとに詠まれた俳句を手がかりに、その歩みを追体験することができるでしょう。


角川源義

▲角川源義


角川源義筆

▲角川源義筆「花あれば西行の日とおもふべし」


各章紹介

第1章 出航:俳句との出会い

角川源義は、父・源三郎、母・ヤイの三男として、1917(大正6)年に富山県に生まれました。俳句に目覚めた中学時代から青年時代にかけ、源義の出版人・俳人・研究者としての礎を紹介します。

第2章 大海原へ:民俗学研究

1937(昭和12)年、折口信夫や武田祐吉を慕い國學院大學予科に入学した源義は、柳田國男主宰の「日本民俗学講座」を聴講するなど、熱心に勉学に励みます(後に同大学国文学科に進学)。短歌を学び、また戦時中も何度か召集されながら精力的に論文を執筆し続け、終戦した1945(昭和20)年11月に角川書店を創立します。古典文学と民俗学研究に没頭した源義の國學院大學時代は、後に創業する角川書店の方向性を定めるものでした。

第3章 荒波を越えて:戦後の時代

1945(昭和20)年、源義は板橋区の自宅の応接間を事務所として出版社を創立します。創業時は「飛鳥書院」という名でしたが、同名の出版社が存在していたため、ほどなく社名を「角川書店」に変更。様々な書籍を発行するものの会社の経営は厳しく、1949(昭和24)年、源義は再建をかけて角川文庫を創刊しました。
戦後の荒波に出版人として挑み、それを結実させていく源義の歩みを紹介します。

第4章 寄港:人との交流

1952(昭和27)年に出版された『昭和文学全集』は大変な売れ行きを記録し、54年には全国高額所得者確定申告のリストに角川源義の名前が記載されました。1953年に完成した新社屋では、落成記念式並びに祝賀パーティーが開かれ、川端康成をはじめとする著名な作家や学者、取引業者など約1,000人が出席しています。
そのような中、源義は再び作句に熱中しはじめ、1954年頃から辞典や教科書の出版にも乗り出します。これまでの俳句、研究、出版という三つの道が、それぞれに作用し、つながっていったのです。

第5章 永遠の航路:遺された言葉

少年時代に夢中になった俳句、学生時代に没頭したに古典文学と民俗学研究、そして戦後の荒波を出版で生き抜いた青年期。それぞれの道が、次第にひとつへと重なり合っていきます。1961(昭和36)年には、論文「語り物文芸の発生」に対して、國學院大學から文学博士の学位が授与されました。この論文は、源義が終戦の前年に書き上げたものの、戦火によって焼失した原稿を改めて書き直し、再構成したものでした。
壮年期から晩年に向かう中、生涯をかけてさまざまな形で遺した源義の言葉を辿ります。

開催概要

会場

角川武蔵野ミュージアム 5階 武蔵野ギャラリー

会期

2025年10月25日(土)~2026年3月30日(月)
※途中展示替えがあります
※一部美術作品の展示は2月末まで

展示会公式サイト

https://kadcul.com/event/243

主催

角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)

チケット価格(税込) ※KCMスタンダードチケット

オンライン購入、当日窓口購入共通
・一般(大学生以上):1,400円
・中高生:1,200円
・小学生:1,000円
・未就学児:無料
※本展覧会の他、当館のスタンダードエリア(常設展エリア)をご覧いただけます。

開館時間

10:00~18:00 ※最終入館は閉館の30分前

休館日

毎週火曜日、12月31日(水)、2026年1月1日(木)、1月19日(月)~1月23日(金)
※ただし12月30日(火)は臨時開館

※展示替えなどにより、日程によっては一部エリアに入場できない場合がございます。
※「1DAY パスポート」チケットなどでも本展覧会をご覧いただけます。詳細は角川武蔵野ミュージアムチケットサイトでご確認ください。
※休館日、営業時間は変更となる場合があります。最新情報は角川武蔵野ミュージアム営業カレンダーをご確認ください。
※展示内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。

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